【共同声明】モンゴル緑の党、みどりの未来はモンゴルにおける核複合施設計画に反対する
2011年8月20日 モンゴル緑の党・みどりの未来
我々、モンゴル緑の党・みどりの未来は、秘密裏に進められてきたモンゴルの核燃料
製造施設、原子力発電所、研究所、使用済み核燃料貯蔵施設などの核複合施設(以下、
核複合施設)の計画に明確に反対の意思を表明します。
3月11日の福島第一原発事故から6か月が経とうとしていますが、事故は収束して
おらず、放射能の排出は続き、放射能汚染は拡大する一方です。「日本の原子力発電は
絶対安全だ」としてきた日本政府及び原子力産業界の主張は全くの虚構であったことが
証明されたのです。
2009年ごろからモンゴル、日本、アメリカ合衆国の三か国政府は、モンゴル国内での
核複合施設の計画を進めてきたことが報じられています。この計画は、情報公開は
もとより、何ら国民的合意のないままに進められてきました。また、包括的核燃料供給
に関する4カ国(モンゴル、日、米、アラブ首長国連邦。これらの国々は核拡散防止
条約の締約国でもあります。)了解覚書には、モンゴルでのウラン濃縮事業を
「認める」とも解釈できる表現があり、核不拡散上の懸念がある。との報道もあります。
核廃棄物最終処分についての安全な管理法が科学的に確立されていないばかりか、
重大事故の解決方法や被曝に対する治療法が無いにもかかわらず、原子力産業、核兵器
開発は多くの人々の命や未来の命まで危険にさらして推進されてきました。このような
愚行を一刻も早く終わらせるために、我々モンゴル緑の党、みどりの未来は、以下の
項目を要求します。
1.モンゴルにおける核複合施設建設計画を完全に撤回すること、
2.モンゴル、日本における原子力発電施設の新規計画を全て撤廃すること、
3.ウラン輸出国・核燃料加工国・核燃料使用国各国における国民への徹底した情報公開
と、開かれた合意形成を進めること。